お悩み

キッチン選びで迷っているのですが、選ぶ際のポイントはありますか?

解決策・アドバイス

システムキッチンとキッチンセットの違いを知っておきましょう

コンロ・調理台・流しなどが天板と呼ばれる一枚板で一続きになっているキッチンを「システムキッチン」、逆に、それら1つ1つが別になっているキッチンを「キッチンセット」もしくは「ブロックキッチン」と呼びます。それぞれ、メリット・デメリットがありますので、違いを良く知った上でお選びください。

一口に「キッチン」と言っても、大きく2つに分類されます。

まずは「システムキッチン」と呼ばれるものです。天板(ワークトップ)が1枚板(板といっても木製ではなく、ステンレスなど金属製のものや人造大理石製のものなどがあります)になっていて、コンロ・調理台・流しなど調理に必要なもの(機能)が1セットになっています。標準のサイズ(長さ)は255cmですが、単身者用の短い(小さい)ものもあったり、I型に限らず形もさまざまなものがあります。

1セットになっている...と言うと、長さ・高さ・設備などは決められたバリエーションの中から選ばなければならないような印象を受けがちですが、それらはかなり自由にオーダーできますので、実際は理想に近いキッチンを作ることができます。

システムキッチンは、工場で生産される段階でほぼ完成形の状態にまで仕上げられて搬入されるので、いわゆる大工工事はあまり必要なく、現場ではほぼ設置するだけです。
換気扇や食洗機などもセットとなっているものが多いので、電気工事や水道工事も簡単に済ませられます。

一方、「キッチンセット(ブロックキッチン)」は、コンロ・調理台・流しなど調理に必要なもの(機能)がそれぞれブロックに別れていて、それらを組み合わせて1セットとするものです。それらの順序(場所)を自由に入れ替えることもできます。

何と言っても、キッチン(ブロック)そのものがとても安価であるのが、システムキッチンと比較したときの長所です。逆に、ブロックとブロックの間には必ず隙間ができること、また、調理台などの天板とコンロ台の天板との間に段差ができることが短所になります。

キッチンセット(ブロックキッチン)では、搬入して据え付ける際に床や壁の大工工事が必要です。また、換気扇や水栓金具などが別扱いですので、電気工事・水道工事も必要になります。コンロ台も別ですので、ガスコンロをお使いになる場合は、ガス工事も行います。

このように、キッチンセット(ブロックキッチン)では基本的に大掛かりな工事が必要となりますが、タカラスタンダードさんの「簡単取り替えシステムキッチン」などのように電気の配線や水道・ガスの配管は現状のままで、下台だけ取り替えることでわずか1日でキッチンの交換ができてしまう商品もあります。
安価かつ短期でキッチンのリフォームを考えてらっしゃるようでしたら、検討なさっても良いかもしれませんね。