お悩み

フローリングの床が痛んでしまっているらしく、抜けそうで怖いです

解決策・アドバイス

フローリング材の肌別れ程度なら、フローリングの重ね貼りで対処できます

フローリングの床で、踏むとフワフワする場合は、フローリングの材が肌別れしてしまっていることがほとんどです。そのフローリングの上に新しくフローリングを重ね貼りすれば治ることが多いですよ。

一般的に用いられているフローリング材は「複合フローリング」と呼ばれるもので、複数層からなる基材の表面に0.3〜2mm程度の厚さの化粧加工用の木材を貼ったものです。基材にはさまざまな素材が用いられていて、遮音性能を高めるためにゴムやウレタンなどのクッション材が貼り付けられていたりもします。つまり、一般的なフローリング材は一枚板ではなく、薄い複数枚の下地材と化粧材を貼り合わせたもの、ということです。

その構造上、長い時間が経過したり、その間に何度もなんども力がかかることで、貼り合わせていた薄い材が剥がれてしまうことがあります。これを「肌別れ(はだわかれ)」と呼びます。「浮き」と呼ばれることもあります。フワフワとした感じからは「浮き」という表現の方がしっくり来るかもしれませんね。

肌別れが生じている場合は、それが生じているフローリングの上から新しいフローリングを重ね貼りすれば、フワフワする症状はまず治ります。もちろん、現在のフローリングをすべて剥がしてから新しいフローリングを貼り直す方法もありますが、剥がす手間の分だけ費用と時間はかかります。

一方、フワフワする原因がフローリング材ではなく、その下の構造材が痛んでいた場合は、フローリングを剥がし、根太(ねだ)や大引き(おおびき)から修理・交換の必要があります。