お悩み

和室のリフォームを考えています。予算と工期はどれくらいになりますか?

解決策・アドバイス

ご相談がもっとも多いのは和室から洋室へのリフォーム。ご予算は6帖のお部屋で35万円〜です

お子さまご夫婦と同居されることになった親御さん、また、中古住宅を購入された方からよくいただくのが、和室から洋室へのリフォームです。
6帖のお部屋でしたら約5日間の工期で洋室へとリフォームできます。

日本の家の文化としては「床へ座る」のが基本でした。しかし、生活様式の西欧化が進んで椅子やソファーへ座る生活へと変わり、昨今建てられるお宅では1部屋あるか?くらいの時代になりました。お眠りになる際も、畳へ敷布団ではなくベッドですよね?
また、「歳をとってから股関節・膝が痛くて、曲げられなくて、畳や床の上へ座れない」といった理由で、年配の方から和室のリフォーム相談をいただくことが多くなりました。

リフォーム費用ですが、6帖のお部屋で35万円〜。工期は5日間ほどになります。
大まかにですが、和室を洋室へリフォームする際の工事の様子をご紹介します。

床を畳からフローリングへ

畳の厚さは55mm、もしくは、60mm。これは日本工業規格(JIS規格)で定められたものです。案外、厚さがありますので、畳を上げたあとにそのままフローリングを貼ってしまうと元の畳の高さ(床の高さ)との差が大きく、段差が生じてしまいます。ですので、フローリングを貼った床と隣接する部屋の床や出入り口との高さが合うように、根太(ねだ)・コンパネを使って床を上げてやります。

この際、床下には断熱材を入れます。断熱性を持つ畳を上げてフローリングに貼り替えただけでは、特に冬場ひんやり冷たい床になってしまうからです。

壁を真壁から大壁へ

和室から洋室へとリフォームする際、壁は「真壁」から「大壁」へと改修します。

真壁(しんかべ)
柱や梁を露出する壁のことです。古くより日本建築で用いられてきた壁で、木の温かみを感じられますし、太い柱・梁からは重厚感を醸し出すこともできます(寺社建築に多いですよね)。真壁は、壁(塗壁)や柱が呼吸することで室内の湿度調整してくれるので、多湿な日本の気候風土に適した壁でもあります。
大壁(おおかべ)
一方、柱や梁をパネルで覆い隠した壁を大壁と呼びます。現代において建築される家屋では、コチラが主流ですね。スッキリとした室内空間にできますし、電気配線やエアコンの配管などを壁の中に隠せるのも特長です。

柱と柱へベニア板を渡し貼り付け、大壁へと改修します。

天井を改修し、壁・天井をクロス仕上げ

さお天井(天井の下に細長い木材がある天井)の場合は、現在の天井を取り払って新し い天井を作ります。底目天井(まっすぐな天井で溝がある天井)の場合は、その上に直接べニア板を貼ります。

壁・天井へクロス(壁紙)を貼り、仕上げます。

襖(ふすま)の交換・押入れをクローゼットへ改修

引き違いの襖は、洋風の板襖へ交換します。新たに壁を作り、扉をつけることもできます。

押入れはクローゼットへ改修すると、一層洋室らしくなります。
襖を洋風の扉へ交換するのも良いですが、間口を広く開けられ、モノの出し入れがしやすくなる折れ戸がオススメです。