お悩み

畳からフローリング、カーペットからフローリングなど... 床材を変えるリフォームをしたいのだけど、簡単にできるものですか?

解決策・アドバイス

マンションで床リフォームする際は、マンションの防音規定を確認しましょう

マンションで床リフォームする際は、床材の防音規定を管理会社に必ず尋ねましょう。一般的に、L-45以上の遮音性能を持つ防音フローリング材の指定があります。

カーペット床からフローリング床へのリフォーム

カーペットのダニ問題が取り沙汰されて以来、カーペット仕様の床は流行らなくなりましたので、現在新築で販売されているマンションでカーペット床のものはほぼありません。ただ、以前はカーペット床のマンションも多く販売されていました。

現在がカーペット床の場合、まずカーペットを剥がして「防音フローリング」を貼り付けます。防音フローリングとは、フローリングの裏にクッション材を貼り付けたもので、子どもが飛び跳ねたり、モノを落としたりしたときに床を振動させて伝わる音(「固体音」と呼ばれます)を伝わりにくくする材です。

この際、防音フローリングに求められる遮音性能を、マンションの管理会社に必ず確認するようにしましょう。遮音性能はL値(えるち)で表されます。L値には80〜40(数値が小さいほど等級が高い、つまり、遮音性能が高いことになります)までの等級がありますが、「遮音性能がある材」と見なされるのはL-55以上の遮音性能を持つものです。一般的なマンションでは、L-45以上の指定があることがほとんどです。

防音フローリングのリフォーム

防音フローリングから防音フローリングへのリフォームの場合は、カーペットのリフォームと同様に、現在のフローリングをすべて剥がします。一戸建てのフローリングリフォームの場合と異なり、フローリングの重ね貼りをすることはありません。

その理由ですが、上述しましたように、防音フローリングにはクッション材が貼り付けられているからです。クッション材が貼り付けられている防音フローリングは、歩くと少しフワフワします。そうした防音フローリングを重ね貼りしてしまうと、さらにフワフワした床になってしまうこと、さらに、重ね貼りしたフローリング同士の密着性が良くないからです。

ですので、防音フローリングから防音フローリングへのリフォームの際は、必ずすべて剥がしてからの貼り直しとなります。

また、カーペット床からフローリング床へのリフォームと同様、フローリング材の遮音性能の指定をマンションの管理会社に確認するようにしましょう。