お悩み

屋根が色褪せて来たり、ヒビもあったり...リフォームが必要なのかな?と思っていますが、リフォーム費用はどれくらい?

解決策・アドバイス

カバー工法での屋根リフォームは費用を抑えられ、断熱効果も得られます

今ある屋根はそのままに(剥がさずに)、その屋根の上に新しい屋根を被せる方法ですので、工期も2〜3日ほどで済むのも特長です。

コロニアル・カラーベストなどスレート屋根の屋根材の耐用年数は約30年です。「<a href="/roof-reform/guides/modern-cement-tile-roof/entry-417.html" title="美しい景観を保つためには10〜15年くらいの周期で屋根塗装が必要です。塗装費用は約2,200円/㎡〜です">美しい景観を保つためには10〜15年くらいの周期で屋根塗装が必要です。塗装費用は約2,200円/㎡〜です</a>」でお伝えした通り、屋根塗装は10〜15年おきに行うものですから、新築のお宅でしたら2回目、もしくは、3回目の屋根塗装を...という頃に屋根リフォームの時期が重なります(もちろん、屋根リフォームをすれば塗装は必要ありません)。

スレート屋根のリフォーム方法としては、「カバー工法」と「葺き替え(全交換)」の2つがあります。
どちらにするか?迷うところですが、ポイントはさらに30年後、築後で言えば60年後頃に訪れる2回目の屋根リフォームのときにお家をどうされるか?だと私は考えます。今ご覧いただいているこちらのページと「<a href="/roof-reform/guides/modern-cement-tile-roof/entry-421.html" title="葺き替えでのリフォームなら屋根を完全リフレッシュ。次の30年も安心して暮らせます">葺き替えでのリフォームなら屋根を完全リフレッシュ。次の30年も安心して暮らせます</a>」のページで「カバー工法」と「葺き替え」それぞれの特徴をご説明を致しますので、お読みいただいてよくご理解いただいた上で、どちらの方法でリフォームされるか検討してみてください。

カバー工法について

今ある屋根はそのままに(剥がさずに)、その屋根の上に新しい屋根を被せる方法です。屋根が二重になるということですね。ちょうど今の時期に屋根リフォームの周期が訪れたのでしたら、まだ屋根材に石綿(アスベスト)が使われていた時期の屋根材である可能性が高いですから、そうした屋根材のアスベスト対策としても有効です。
多くの場合、新しい屋根にはアルミ・亜鉛・シリコンのメッキ鋼板である「ガルバリウム材」が使われます。

今葺いている屋根材を剥がしませんから撤去の費用がかかりませんし、廃材が出ないので廃材処理の費用もかかりませんから、「葺き替え」と比べるとリフォーム費用を抑えられるのが特長です。また、屋根が二重になり、新しい屋根と元の屋根との間に空気層ができることでそれが断熱効果を生み、家の中がこれまでよりも夏は涼しく、冬は暖かくなる効果も得られます。
コロニアル・カラーベストなどスレート屋根のお宅の方から、「夏場、2階が暑い」というご相談をいただくことがあるのですが、カバー工法で屋根リフォームすると解消されます。

ただし、現在の屋根で屋根材や下地材が激しく傷んでいたり、波型であったり凹凸があったりする屋根材が使われている場合は、カバー工法でのリフォームはできませんのでご注意ください。これは1案ですが、もし(カバー工法で)リフォームされるならば、屋根が傷んでしまう前に早めにリフォームされるのが良いでしょう(例えば、30年と言わず20年で)。

また、屋根の上にもう1つ屋根を作りますから、当然重量が増加して建物へかかる負担は大きくなります。

それともう1つ注意していただきたいことがあります。それは、カバー工法で屋根リフォームされると次回のリフォームの際には撤去費用や廃材処理費用がかさむということです。次回の葺き替え時には、元の屋根の屋根材は長ければ60年経過した古いものになっていますから、葺き替えすることになります。カバー工法は使えません。
従って、新しい屋根材での葺き替えの費用に加えて、少なくとも屋根2つ分の屋根材の撤去費用と廃材処理費用がかかることになります。

メリットもありますが、デメリットもあります。このご時世ですから「30年後は子どもも別のどこかに住んでいて、ここには誰も住まないだろうから...」ですとか「30年後には、建て替えるよ」というお考えもあると思います。もし、そうでしたらカバー工法がオススメになります。将来のことを考えてみて、カバー工法か葺き替えかを考えてみてください。